古着でデッドストックのモールスキンジャケット(フレンチワークジャケット)などを購入する際に気を付けないといけない事が、洗濯・乾燥によって生地が縮むことです。当時の衣類は防縮加工などの技術がないので、綿製品は洗うと縮みが生じます。
古着でデッドストックのモールスキンジャケットを探すと状態のいい物で10万円を超える価格になっています。ヴィンテージのデニムなどと同じで新たに生産される事はなく物は枯渇する一方なので値段は年々上昇傾向になります。 そんななかなか手に入らないデッドストックのモールスキンジャケットを手に取る際に、洗いや乾燥によって縮む事を考慮して購入しないと後悔すると思います。
そこで、当時のモールスキンジャケットを忠実に再現し復刻した「ルサンパレイユ」のモールスキンジャケットを昨年9月に購入し何度か洗濯・乾燥を行っているので、モールスキンジャケットは洗濯・乾燥によってどのくらい縮むかやサイズ感をご紹介させていただきます。
モールスキンジャケットの洗濯・乾燥後の縮みについて
- 洗濯:4回
- 乾燥機:2回
2020年の9月に購入してから家庭用の洗濯機で丸洗いを4回と、コインランドリーで2回乾燥機に入れています。購入時に計測したサイズと洗濯・乾燥後のサイズでどのくらい縮みが生じたかを見ていこうと思います。
まずは購入時の実寸を見ていこうと思います。公式HPの数値ではなく、私がメジャーで実際に測ったサイズになります。公式HPと若干数値が違う可能性がありますが、測り方などによって多少のズレはご了承下さい。
- 身幅:53cm
- 着丈:69cm
- 袖丈:59cm
購入時と同じ測り方で洗濯を4回し乾燥機に2回かけた後のモールスキンジャケットを計測致しました。
- 身幅:51.5cm
- 着丈:67cm
- 袖丈:57.5cm
洗濯・乾燥により全体的に1.5~2cm程度の縮みが生じたことになりました。サイズ選びの際は縮みを考慮してサイズ選びする事をオススメします。
生地感や風合いについて
洗濯と乾燥を行ったことによって生地感や風合いについても変化が現れていました。参考までに購入時の写真と比較していこうと思います。
2020年9月に購入した際に撮影した写真です。全体的に光沢感があり、生地はツルツルとした高級感のある生地感でした。このパリッとした雰囲気も個人的には好きだったので半年くらいは洗濯や乾燥を行わずに着込んでいました。
2021年7月に撮った洗濯4回と乾燥機に2回入れた後の写真です。生地表面には毛羽立ちが発生しモサモサとした風合いになっています。生地の縫い目にはパッカリングが起こっており、古着のモールスキンジャケットのような雰囲気になってきています。
購入時の生地感は光沢がありキレイ目な感じでしたが、洗濯・乾燥を行った後の生地感は毛羽立ちが発生し、いい意味で野暮ったく男臭いワーク寄りな雰囲気へと変貌を遂げました。
サイズ感について
左側は購入時で右側は現在の状態です。身幅は洗濯・乾燥後に-1.5cmの縮みが生じたので、ゆったりとしたシルエットから体のラインに沿ったタイトなサイズ感になりました。モールスキンジャケットをハーフコートの様な感じで着るのではなく、中にTシャツ1枚くらい着てジャケット感覚で着る事を想定していたので、このくらいのサイズ感が個人的には気に入っています。
袖丈に関しては洗濯・乾燥後に-1.5cmの縮みが生じたので、袖口のもたつきななども無くなりすっきりとしたました。
着丈に関しては、-2cm程度の縮みが生じました。撮影の際は同じデンハムのデニムを穿きましたが、新品の時はバッグポケットがほぼ隠れるくらいの着丈でしたが洗濯・乾燥後の着丈はバッグポケットが半分くらい見えるようになり、デンハムのロゴマークも見えるくらい着丈は短くなりました。
まとめ
当時のモールスキンジャケットを忠実に再現したブランド「Le Sans Pareil(ルサンパレイユ)」のモールスキンジャケットの洗濯・乾燥後の縮みについて紹介させていただきました。
- 身幅:-1.5cm
- 着丈:-2cm
- 袖丈:-1.5cm
洗濯4回・乾燥機2回によって1.5cm~2cmの縮みが生じました。デッドストックや新品のモールスキンジャケットを購入した際は、ある程度自分の気に入ったサイズ感になるまで洗濯や乾燥を繰り返してみるのもいいのかもしれません。
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